トップモデル、TVスター、ビジネスウーマン、そして母…女性が憧れるすべてを手にしたタイラ・バンクス

JALEE編集部

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アメリカのランジェリーブランド、ヴィクトリアズ・シークレットの“エンジェル”に選ばれるのは、女性モデルにとって最高の栄誉。男性からはもちろん、同性からも憧れられる理想のボディの持ち主である彼女らだが、10年、20年後もセレブとして活躍し続ける人は、それほど多くない。現在日本で放映中の「アメリカズ・ネクスト・トップ・モデル」に出演するタイラ・バンクスは、その稀なひとりだ。

タイラは、現在43歳。15歳でモデルデビューを果たし、黒人女性として初めて「GQ」や「Sports Illustrated」水着号の表紙を飾るなど、早くから注目を集めた。 “エンジェル”は、1997年から8年にわたって務めている。

女優として映画出演を試みるも、ぱっとしないままだったが、2003年に自ら立ち上げたリアリティ番組「アメリカズ・ネクスト・トップ・モデル」は、大成功した。タイラは13年に渡ってプレゼンターと審査員を兼任。今年のシーズン23ではリタ・オラにバトンタッチをしたが、次は再びタイラに戻ることが発表されている。

今年は、別のリアリティ番組「America’s Got Talent」の第12シーズンのホストも務めた。先のホスト、ニック・キャノンが局との間にトラブルを起こしたことから話が回ってきたものだ。長く続いてきたこの番組で、彼女は初の女性ホストである。

彼女自身のトーク番組「Tyra Banks Show」が放映されていた時は、これまた評判が良く、エミー賞を獲得した。ほかにも、今年はアーノルド・シュワルツェネッガーの「The New Celebrity Apprentice」に出演したり(こちらは、番組のエクゼクティブ・プロデューサーがトランプであることなどから視聴率が伸びず、シュワルツェネッガーは次のシーズンをやらないと宣言している)、アジアやオーストラリア版「トップ・モデル」にゲスト出演したりするなど、すっかりリアリティ番組の女王である。

ビジネスウーマンとしてのステップアップを目指し、2011年には、ハーバード大ビジネススクールのエクゼクティブ教育プログラムで学んだ。これは9週間の特別講座であるのに、バンクスがハーバードを出たのかと誤解されがちな言い方をしたことが、一部から批判されたりもしている。今年5月には、スタンフォードのビジネススクールで、約25人の生徒を相手に、2週間の特別クラスを教えた。

 


タイラ・バンクス公式Instagramアカウント(@tyrabanks)より
「アメリカズ・ネクスト・トップ・モデル」でティーン・チョイス・アワードを受賞するなど、若い女性からも尊敬される存在。それもあってか、かつてはひどい恋愛関係に悩まされ、暴力を振るわれたりしたことも、隠さずに話している。結婚歴はないが、昨年、恋人との間に、代理母を使って初めての子供をもうけた。モデル、ビジネスウーマン、テレビパーソナリティに加えて、今や母という肩書きも加わったのだ。そのことが今後、彼女をどんなふうに成長させていくのか、気になるところである。

(番組紹介)
「アメリカズ・ネクスト・トップ・モデル」シーズン23は、FOXチャンネルで毎週日曜よる7時ほかで放送中!(詳細はこちら

「アメリカズ・ネクスト・トップ・モデル」シーズン18は、FOXスポーツ&エンターテイメントで毎週月曜~金曜ひる1時ほかで放送中!(詳細はこちら

※6/27からはシーズン19を放送予定です。

 

猿渡由紀/L.A.在住映画ジャーナリスト

神戸市出身。上智大学文学部新聞学科卒。女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場レポート記事、ハリウッド事情のコラムを、日本のメディアに寄稿。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。