『SATC』で人気のシンシア・ニクソン主演『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』試写会レビュー

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シンシア・ニクソンの新作が公開!

7年間にわたって放送された人気テレビシリーズ『セックス・アンド・ザ・シティ』のミランダ・ホッブス役で人気を博し、エミー賞助演女優賞を受賞したこともあるシンシア・ニクソンの新作『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』が2017年7月29日(土)に公開されます。

〈作品概要〉
生前わずか10篇の詩を発表したものの、無名のまま生涯を終え、没後発見された1800篇近い作品により”アメリカ文学史上の奇跡”と讃えられる女性詩人エミリ・ディキンスン。19世紀半ば、北米の小さな町アマストで、上流階級の家庭に生まれ育った。そして後に伝説となる白いドレスを着て、彼女は美しい自然につつまれた屋敷から出ることなく、数多くの詩を書き残した。全世界に熱狂的なファンを持つディキンスンのベールに包まれた生涯を、20篇近い詩を織り交ぜ描く伝記的作品。『セックス・アンド・ザ・シティ』のミランダ役で人気のシンシア・ニクソンが、かねてより大ファンだったエミリ・ディキンスンを熱演した。

運命的なキャスティング

主人公のエミリ役をキャスティングするにあたって、監督のテレンス・デイヴィスは1人の女優しか思い浮かばなかったという本作。なんと脚本を書いている時からシンシアが思い浮かんでいたのだそうで、「これはまさに夢のようなキャスティングだ。私は一瞬もこの願いが叶うなんて思ってもみなかったから」と述べています。

そして今回映画の制作に携わり以前は写真家としても活動していたソルがシンシアの顔をエミリの銀板写真に合成してみたところ、とてもそっくりだったそう。そしてシンシア自身もエミリの大ファンで、彼女の詩を読んで育ったということから、まさに運命的なキャスティングだったといえます。

試写会の感想

舞台は1886年のマサチューセッツ州の小さな町アマスト。なんと本作は実際にエミリが生涯の大半を過ごしたマサチューセッツ州の生家で撮影されており、シンシアは『セックス・アンド・ザ・シティ』で演じた都会派でキャリアウーマンといったイメージのミランダとは全く違ったキャラクターを情熱的に演じています。

19世紀のレトロな雰囲気が忠実に再現されたオシャレで気品溢れる世界は、家具や衣装など見ているだけでワクワク。緑あふれる屋敷の中から出ることなく、無名の内に亡くなってしまった女性詩人エミリですが、生前の彼女の葛藤、孤独、愛・・・そのミステリアスな半生があらゆる面から描かれています。

一見変わり者で気難しい性格の彼女ですが、彼女の詩に「声高く戦うのは勇ましい だが悲痛の騎兵隊を 胸に秘めるひとは もっと勇ましい(126番)」とあるように、実は誰よりも不器用で繊細な部分を持っていたようにも思え、そういった彼女の心の奥底にある繊細な部分が今もなお世界中に共感されているのではないでしょうか。

ストレスの多い現代社会で、なかなか自己主張することも容易ではありませんが、人目を気にせずに自身の正義や意思を貫き通す彼女の姿勢にはとても感銘を受け、考えさせられるものがありました。

予告編動画

監督:テレンス・デイヴィス 出演:シンシア・ニクソン/ジェニファー・イーリー/キース・キャラダイン
2016年/イギリス・ベルギー/英語/カラー/125分/シネマスコープ/ドルビーデジタル/DCP
原題:A QUIET PASSION 字幕:佐藤恵子 字幕監修:武田雅子
提供:ニューセレクト/ミモザフィルムズ 配給:アルバトロス・フィルム/ミモザフィルムズ
宣伝:ミモザフィルムズ 宣伝協力:テレザ/高田理沙
後援:日本エミリィ・ディキンスン学会/ブリティッシュ・カウンシル

『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』は2017年7月29日(土)より岩波ホールほか全国順次ロードショー
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