海外ドラマのヒロインに学ぶ「嫌われる勇気」の実践方法

海外ドラマのヒロインってチャーミングでキュートですが、日本人にはちょっと理解し難い部分がありますよね。日本であれば「うるさい」とか「可愛げがない」とか、そんなことを言われてしまいそうな雰囲気。それでいて、どこか憧れてしまうのはなぜでしょう。それは、ここ数年話題になっているアドラー心理学「嫌われる勇気」を実践しているからかもしれません。

1. アドラー心理学曰く「全ての悩みは人間関係の悩み」

海外ドラマの登場人物たちは、常に人間関係に対して一喜一憂している印象です。特に『セックス・アンド・ザ・シティ』などはその印象が顕著。重要な問題が起きている状況でも、目の前の恋人や親友の態度に喜んだり腹を立てたりしている様を見ていると、彼女たちの自由さが伝わりますよね。他にも、別れた恋人による干渉、結婚へのプレッシャーなど、様々な悩みに全力でぶつかっていく彼女たち。そんな人間関係に心を揺さぶられて疲れないのかな、と思いつつもやっぱり潔くてなんだかかっこいい。

アドラー心理学の提唱者、心理学者アルフレッド・アドラーによると「人生の全ての問題は人間関係から来る悩みである」のだそう。

4人の人生が非常に輝いて見えるのは、人間関係の悩みに正直にぶつかり合っているからかもしれません。


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2. 自分の価値観をしっかりと持つ

「私はこっちが正しいと思うの」「それは絶対に受け入れられない!」など、主張の強いヒロインたち。私は何が好きで何が嫌いか?今何がしたくて何を遠ざけたいのか?これらの主張をオブラートに包むことなくはっきりと口にします。特にサマンサなんて、歯に衣着せぬ発言が魅力的。


(c) アフロ/サマンサ役のキム・キャトラル

一番の年上ということもあり、発言も過激。ですが、しっかりと自己主張をする様子は、自分を持っていて魅力的との印象を受けます。もちろん大人の分別も重要ですが、何でもかんでも空気を読んで自分を殺すのが正解ではないはず。

アドラーによると「(意識の上で対等であり)主張すべきは堂々と主張する」ことが大切とのこと。

愛されるキャラクターも、嫌われるキャラクターも、最終的には幸せになりたいという自己主張の元で行動しています。相手を思いやる気持ちさえ片隅に持っていれば、時には我を通したっていいんです。生意気だと思われてしまいそうですが、自分の意見を持ち、それに沿った行動を取ること。譲る事も確かに美徳ではありますが、常に譲っていてはヒロインにはなれません。

 

3. ありのままの自分を認める

自分の理想とするところに到達できなかったとき、私たちはどうしても自己嫌悪になりがち。目標に向かって努力することは素晴らしいことですが、自分を歪めてまで相手や社会が求める姿に変わろうとするなんて、ちょっと虚しいですよね。


(c) アフロ/キャリー役のサラ・ジェシカ・パーカー

ヒロインたちも大好きな男性の理想の女性になれなかったとき、結構な勢いで落ち込んで、イメチェンを図ろうと躍起になっていることがあります。本作の中では、恋人のために変わろうとするヒロインの姿が何度も見られました。逆に、恋人やセックスフレンドに対して変わってもらおうと強く迫ることも。(1)でも挙げたように「人間関係に全力でぶつかっている」証拠ですね。それでも最終的には、「ありのままの私でいいわ!」という結論になることがほとんどです。

「今、ここ」を生きる事が大切、ということではないでしょうか。

その結果彼のハートを射止めることができてもできなくても、本人が自分らしく、ハッピーでいられればそれでいいのです。

日本と海外では文化が違うとはいえ、ヒロインたちの正直で美しい生き様はぜひ参考にしたいもの。彼女たちに倣って、「人生のヒロインは私よ!」と胸を張っていきましょう!

 

『セックス・アンド・ザ・シティ』シーズン2は金曜15:00ほかより、FOXクラシックスにて放送中!(詳細はこちら