ココが違うよ海外文化!日米警察『銃』事情を見るとドンパチも納得!?

海外ドラマには推理モノ・事件モノなど、警察が絡む作品が多く存在します。頼れる味方として活躍するものもあれば、時には信用ならざる存在として描かれることもあります。

アメリカのドラマ作品に共通して浮かぶ日本人的な疑問、「アメリカの警察、銃ぶっぱなしすぎじゃない?」ということ…。もちろん日本の警察も銃は所持していますが、あんなに派手にやり会うことってほとんどありませんよね(唯一、ドラマ『西部警察』という例外もありますが)。そもそも、銃を使用する描写自体が少ない気が。この違いは何なのでしょうか。

1. そもそもアメリカは銃社会

大前提として、アメリカは日本と違い、一般人でも銃の所持が許された国なのです。ガンシューティングが出来るバーもあれば、軍役から帰ってきている人もいる。そんな訳で、拳銃に対する距離が近いんですね。また、大型スーパーマーケットでリボルバーをはじめ、ショットガン、スナイパーライフルすらも手に入ります(州法により、販売されているものの種類は違いますが、マシンガン以外は基本的に購入できるとか)。

そんな訳で、当然、犯人が発砲することだってあります。だからこそ先手必勝、警察の方からバンバン撃ちまくっているのかもしれません。逆に日本は犯人が拳銃を持っていることは稀です。そのため、警告をしてから威嚇射撃をして初めて本体を撃って良いというルールになっています。アメリカでは「悠長に構えていてこちらがやられてしまっては意味がない」という観点で撃っていることから、違いが生じているんですね。

2. 銃の弾数が異なる

日本の警察が所持している銃は基本的にリボルバー。最大で5発程度しか発砲できない小型のものがほとんどなのだとか。一方アメリカの警察の持つ銃は、オートマチックが主流です。10発以上撃てるものが多く、日本よりドンパチするのは弾数の多さも影響していそうです。使える弾数が多ければ多いほど、遠慮せずに撃ち合いができますよね。しかも、アメリカの場合は予備カートリッジと呼ばれる予備の弾薬も所持しています。
 

3. オートマチックvsリボルバー

ではなぜ、日本の警察はアメリカ式のものを採用していないのでしょうか?諸説ありますが、リボルバーの方がオートマチックに比べて若干操作が簡単な点や、メンテナンスに関しての利点などが挙げられます。安全装置を外す作業もいらないし、ジャム(弾詰まり)が起こることも少ない。銃撃戦がない環境であれば、誤操作を防ぐためにもリボルバーで留めておいた方が良いのかもしれませんね。

銃撃戦が発生するようなテロリスト相手の時には、日本にもSATと呼ばれる特殊部隊がいるのでご安心ください。ちなみに日本の警察の拳銃購入価格は開示されていません。諸説ありますが、オーダーメイド式になっているためオートマチックよりも高いとか。

4. 銃撃して証拠隠滅問題

ドラマの中で時々出てくる不正警官問題。その問題に一石を投じているのはアメリカのボディーカメラ。「GoPro」などの、アクションカメラを小さくしたものが胸についています。勤務中は電源を入れて、常に動画撮影。拳銃を抜いたり発砲した際にその対応が間違っていなかったか、違法行為ではないのかなどを別途確認することが出来ます。しかも、ボディカメラを付ける事で警察側へのクレームや訴訟なども減少したとか。世の中にこのカメラが浸透すれば、今後のドラマのシナリオにも影響が出てきたりするかもしれませんね。

現実では絶対に見たくないけれど、ドラマなら迫力抜群のアクションシーンに欠かせない銃。今回は、国内外の銃事情についてご紹介しました。