世の中には様々なオタクが存在します。アニメオタク、鉄道オタク、カメラオタク……。FOXで放送中の科学捜査ドラマ、『BONES シーズン11』でも、個性的なオタクたちが登場します。遺体の骨から死因を言い当てる主人公のブレナンを始め、頭蓋骨を元に被害者の顔や現場の状況をCGで再現するアンジェラ、遺体に付着した虫や微生物から証拠を見つけ出すジャック。職業というよりも、その道のマニア的な知識が溢れています。あまりにもニッチすぎて戸惑ってしまうほどですが、界隈の人の評価は高いとの事。そんなオタク世界があるということにも驚きですが、現実には、彼らにも勝るとも劣らない特殊分野のニッチオタクたちが存在します。
1. フォントオタク
フォントってあの、明朝体とかゴシック体とかのフォントってこと!?はい、その通りです。フォントに萌えを感じる人は決して少なくはないようです。とある有名販売フォントのサイトを見てみても、和文フォントは3000種類を超えます。明朝体だけでも800は越す……。そこへ、メーカー独自のフォントや流通していないフリーフォントなども加われば、相当の数になります。これだけのフォント、一生かかっても使いこなせないような…?そもそもインストールしたもの全部覚えているの?といった感じ。実は日本語フォントは、漢字・ひらがな・英語・カタカナなど種類が多い為、英文フォントよりデザインが大変なんです。
フォントだけで10ギガバイト近く(!)使っているというフォントオタクに聞いてみたところ、なんと全て把握しているとのこと。ポスターやチラシなどを作るときには、沢山の引き出しから的確なフォントを選び出せるため、デザインが決まりやすいとも話していました。ドラマやアニメの新ロゴを見つけるとすぐに何のフォントか判別する作業に入るとのことです。ある意味、仕事にも役立つタイプのオタクですね。
2. 通販オタク
お小遣いの大半を、ネット通販に充てている。そういう人は多いですが、通販オタクになると本当にすごいです!各種通販雑誌とネットを駆使し商品への知識を付けていきます。最終的にアジアの工場の発注サイトを突き止めたり、メーカーOEM(工場が肩代わりして中身を作るシステム)品を見抜いたりします。たとえば扇風機付きの「夏の屋外向けセルフィースティック」や、携帯できる喉専用加湿器「喉ミスト」、ハチドリのつつきを研究し開発された「肩タタキーノ」、卓上に設置し使用できる「スウォッシュ」……。
「誰が着るの?」「何に使うの?」「どうして存在するの?」という部分に対しての疑問はありません。通販に対しての知識欲求が先行しています。そんな訳のわからない趣味も、極めれば注目されることもあるとか。例えばブログなどをやっていてオタク趣味をディープに紹介していれば、マニアとして、ラジオや通販番組のコーナーに特別ゲストで呼ばれたり。深夜帯の、怪しい噂にアンテナを張るような番組でインテビューされるなんて人もいますよね。他の人がツマラナイと思っている分野にこそニーズがあるかもしれません。
3. 香辛料オタク
辛いもの好きという人は結構見かけます。ですが、香辛料オタクの女の子がこだわるのは、料理の味というよりも香辛料単体!普段は料理はそれほどしないにも関わらず、キッチンには見たこともないような調味料が陳列されています。(その数100個以上)香辛料とは、その土地土地の気候や歴史など、多くの文化的意味を内包するという、なかなか深い食べ物なのだとか(例えば、コショウによって東インド会社が設立された等)。
香辛料と聞くとインドやタイなどのエスニック料理を連想しますが、日本のわさびや生姜、山椒も、もちろんその仲間。食材の味を引き立てつつも、食卓になんとも言えぬ侘び寂びを添える。そんな崇高な調味料(本人談)なのだと言われればそのような気もしてきます。先日のゴールデンウィークは、現地の香辛料屋を探索する為に、インド旅行に行ったとか。彼氏さんは荷物持ちだそうです。
最近では「オタク」という言葉が前向きな響きで捉えられることも増えてきました。熱中できる何かがあるというのはとても幸せなこと!このまま極め続ければ、『BONES』のキャラクタ―たちのように大活躍できる日もきっと来る!(はず)
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様々なオタクたちが活躍する犯罪捜査ドラマ『BONES』シーズン11は、FOXチャンネルで平日24:00からと27:00から、土曜22:00から、日曜9:00からで放送中(ドラマ詳細はこちら)。