2017年7月4日にホテル椿山荘東京で開催された2017ミス・ユニバース日本大会では、千葉代表の阿部桃子さんがグランプリに選ばれました。その模様はJALEEでもレポートしましたが、今回はその日本大会で審査員を務めた、女優・モデルの宮崎京さんにお話しをうかがいました。2003年世界大会で5位に輝いた実績を持ち、講師としてファイナリストを指導する彼女の目に、今年の日本大会はどのように映ったのでしょうか?

2011年から都道府県代表を募るようになり、年々ファイナリストが多くなって代表の座をつかむのが難しくなった印象があります。












そうですね。ですが今年は新たな審査方法が加わり、全員が審査員や評議員の目の前で自己アピールできるようになったので、一言も話せないまま大会が終わった…ということがなくなったのが良かったです。日本大会は出場した全てのファイナリストにとって、有意義であって欲しいので。












日本大会の審査員は8年目ですよね。今年の大会の印象はどうでしたか?












一次審査の自己ピーアールは皆、練習しすぎて台本を読んでいるように見え、心のこもった素直なものではなかったのが残念。覚えた台本は一度頭の中から消去して、「今いる場所で、たった今思ったこと」として話してほしかったです。












2017年のファイナリストたちの第一印象はどうでしたか?












地方大会やビューティーキャンプでファイナリスト達と初めて接したとき、まず「飛び抜けてこの子だな!」という候補者がいない…という印象でした。服装やヘアメイクも似たり寄ったりで、自分らしさを打ち出せる人がほとんどおらず、周りがどう出るか伺っている様子でしたね。地方大会の時点では「ミス・ユニバース・ジャパンになって、私はこうしたい!」という強い思いの子も少なく、ちょっとだけ心配していました。
左からの3位の東京代表・小柴綾香さん、宮崎京さん、2位の愛媛代表・福岡佳奈子さん












その中でも、特に印象に残ったファイナリストはいましたか?












千葉代表の阿部桃子さん、愛媛代表の福岡佳奈子さんは印象に残っています。












阿部さんはどんなところが印象に残ったんでしょうか?












阿部さんは、レッスン後に私がファイナリスト達からの質問などを受け終わったころにやって来て、「私、みんなみたいに自分をアピールしたり前に出ることができなくて。つい遠慮してしまうんです…」と。身長も高く品があり華やかな雰囲気ですが、控えめで大人しい性格の彼女。「無理をして前に出なくても、存在感は充分にあるんだから、どこにいても堂々としていれば良いんだよ」と伝えました。












福岡さんに関してはいかがですか?












福岡さんは会話した印象が、明るくはつらつとしていてエネルギッシュかつ情熱的な感じ!医師という仕事をこのために一旦辞めて、楽しみながら全力で向き合っている様子でしたね。












優勝、準優勝の2人は目立っていたんですね。他に気になったファイナリストはいましたか?












新潟代表の駒形悠さんは、私がビューティーキャンプで講師をした日に体調を崩されていて会えなかったんですが、素晴らしいボディバランスだったのでトレーニングすれば上位に行けると期待していました。












このファイナリストは頑張っているな!と思った方はいましたか?












東京代表の小柴綾香さんは、ビューティーキャンプで会った後もメールで質問してくるほど熱心な子でした。考えすぎて失敗してしまわないか心配していましたが、見事Top3に入賞して良かったと思います。












いまだから言える、個人的に応援されていたファイナリストはいますか?












福岡代表の古庄奈々さんは、私と同じ熊本出身で福岡のモデル事務所の後輩でもあったので、個人的に応援していました。ただ本番ではずっと張り詰めた空気を漂わせていたので、もう少しリラックスできれば上位に行けたはずです。
左から2003年代表の宮崎京さん、2017年代表の阿部桃子さん、2016年代表の中沢沙理さん












世界で頂点を目指す、阿部桃子さんにメッセージをお願いします!












身長は高いのですが頭が小さいので、下半身がそのぶん大きく見えてしまうため、大腿部や臀部をもう少しシェイプする必要があるかと。心優しく控えめで素直な性格なのは良いことですが、世界大会では自己主張が必須です。「私はこうしたい」「私はこう思う」とはっきり言葉にして相手に伝えること。オフはなく常にオン!の姿勢で、世界大会期間中も振舞うこと。世界大会は本当にぶっつけ本番といった感じなので、状況を楽しみながら挑んで欲しいです。












世界大会は今年もFOXが放送するかも知れません。阿部さんの活躍が楽しみですね!












世界一になることが目的ではなく、自分自身の叶えたい夢や目標を明確にして挑むことを忘れなければ、上位入賞も可能だと思います。そのために私も一生懸命サポートしていきたいです!