恋と仕事どっちが大事? 『プラダを着た悪魔』を見て考えさせられる自分のstyle

Yoshiko

1日最長18時間、海外ドラマを見続けたフリーランスライター。特に好きな映画・ドラマのジャンルはゾンビ、サスペンス、FBI&CIAもの。元ファッションバイヤーのスキルを活かし、ラブコメ系映画・ドラマに対しては画面に向かって辛辣な野次を飛ばしている。ヨガ、ボクシング、クロスフィット、サバイバルゲームが趣味の自称肉体派だが、自転車に乗れないばかりか泳げない。現在はダンサーとしても国内外で活動中。

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「仕事と俺、どっちが大事なの?」筆者の友人がお付き合いをしている男性に言われた言葉。働く女性のなかには、ボーイフレンドに似たようなセリフを言われたことがある人もいるはず。「・・・仕事と恋って比べようがないのに、選択を迫られているような気がする」。そんな女性は、気分転換に『プラダを着た悪魔(2006年)』をご覧あれ。

仕事は順調だけどプライベートはボロボロ


YouTubeムービーチャンネルより
 
主人公はファッションセンスゼロの田舎娘アンドレア(アン・ハサウェイ)。名門大学を出た後、大都会NYでジャーナリストを目指しています。『プラダを着た悪魔』は、そんな彼女がうっかり人気ファッション誌『RUNWAY』の鬼編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のアシスタントになり、恋や仕事に翻弄されていく姿を描いた物語。

アンドレアは“報道記者”という夢のために難しい仕事を次々とこなし、つらい日々に耐えます。次第に鬼編集長ミランダも、アンドレアのガッツに一目置くように。仕事を通して精神的に鍛錬され、ファッションセンスまでみるみるうちに洗練されていく様子は、まるでシンデレラストーリーを見ているようです。ところが、代わりに失ったものも多く・・・。恋人や家族との時間までも仕事に費やすようになったり、意図していなかったとはいえ同僚を踏み台にしてしまったりと、どんどん孤立。「仕事は順調だけどプライベートはボロボロ」という状況に陥ってしまうのです。

成功者でいるために犠牲は必要?


アン・ハサウェイ公式Instagramアカウント(@annehathaway)より
 
何百万人もの女性たちが憧れるカリスマ編集者のアシスタントというポジション。辞めれば華やかな世界、ハイブランドで身を固める生活、甘いマスクで言い寄ってくる男性といった、成功者としての日々を失ってしまう。今までの苦労だって水の泡。こんなとき、優しい恋人や温かい家族は犠牲にしなければならないのでしょうか。どちらも手に入れることができたらいいのに。

アンドレアほど極端にハードでなくても、仕事に励んでいる現代女性は、少なからずこういった悩みを抱えているのではないでしょうか。同時に、仕事とプライベートのどちらを優先すべきか悩んでいる方も多いはず。結婚はいくつになってもできるけれど、出産となると年齢や体力的に時間の制約がある。「何歳までに産みたいからと逆算してみると、今仕事を諦めるべき?」「仕事を優先して恋人と別れたら、これから恋ができるのかしら」。ただでさえ忙しいのに、考え事尽くしで頭がいっぱい。追い打ちをかけるように「結婚は?」「子どもは?」なんて親からの連絡も。はっきりとどちらが大事なんて、答えは誰も出してくれないのです。そう、自分以外は。

大切なのは思いっきり悩んで葛藤することなのかもしれません。考えて考えて、これでもか!と考え抜いて出した答えは、ぜーんぶ正解。重要なのは「自分で決めること」。人が決めたことなら、後になって「あの時、自分は納得していなかった」と逃げてしまえもするけれど、自分で出した答えには責任が持てるはず・・・いや、持たなければならないはず。筆者は『プラダを着た悪魔』を見て、そんなことを感じました。悩んだ時間が長ければ長いほど「あれだけ悩んだのだから、この選択が正しかった」と言えるのです。

悩み尽くして見つけていく自分のstyle


アン・ハサウェイ公式Instagramアカウント(@annehathaway)より
 
鬼編集長ミランダがアンドレアに対して口走った印象的なセリフのひとつ「You have no style」。日本ではスタイルは主に体つきに対して使われますが、英語でいうstyleは様式、やり方、方法、型。「You have nice style」は「スタイルがいいね」ではなく「素敵なファッションだね」ととらえられ、「no style」は「品がない」「ダサい」という意味。

そんなstyleという言葉は、より深い意味で「生きざま」という意味を表すこともあるんだそう。次々と立ちはだかる問題や課題に対して葛藤し、自分の中の“答え”に気づいていくこと。自分で自分の生き方を決めていくこと。そうして築き上げられるものこそがstyleというわけですね。

自分のstyleがないまま世間の荒波にもまれ、翻弄されていた若者に対して放たれた「You have no style」という言葉。アンドレアが成長して自分の答えを見つけていく姿は、彼女自身のstyleを見つけていく旅にも見えますよ。筆者はというと・・・面倒なことからついつい逃げてしまい、葛藤しきれていないことが多々。反省です。

いろんな環境の女性に見てもらいたい!

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「好きなことを見つけたい」「仕事と恋の間で悩んでいる」「素敵な恋愛がしたい」「これから就職する」・・・いろいろな状況の女性に見てもらいたい映画『プラダを着た悪魔』。作中の衣装の総額はなんと100万ドル(約1億円)とのことなので、ファッションに関しても刺激を受けられそうです。ちなみに原作となった小説は続編が発表されています。その名も『プラダを着た悪魔 リベンジ!』。平穏な毎日を過ごしていたアンドレアの前に、再びミランダが現れるというものなので、気になる方はこちらもどうぞ。