『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』原作者とボブ来日!突撃インタビュー

SAYA ギャルラッパー兼インタビュアー

「SYK」という名前でラップしてます。新曲のPV公開しました(人・ω・)☆ https://www.youtube.com/watch?v=t4ILgIUXnGA Twitterもやってます(´ . .̫ . `) http://twitter.com/hiphop_diva_SYK

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全英で150万部超のベストセラーが映画化!

ストリートミュージシャンとして何とか生計を立てていた、ホームレスのジェームズ。しかし、野良猫のボブと運命的な出会いを果たしたことにより、人生が大きく好転していきます。

そんな心温まる実話を基にした小説『ボブという名のストリート・キャット』は、なんと全英で150万部を超えるベストセラーに!世界30カ国以上で出版され、続編2冊と合わせて1,000万部以上の売り上げを記録。日本でも2013年12月にTV番組『奇跡体験!アンビリバボー』で特集され、話題になりました。

そして、小説を原作として実写映画化された『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』が、ついに8月26日(土)日本でも公開されます。


© 2016 STREET CAT FILM DISTRIBUTION LIMITED ALL RIGHTS RESERVED.

【作品概要】
ロンドンでプロのミュージシャンを目指すが夢破れ、家族にも見放されてホームレスとなった青年ジェームズ。人生に目的も目標も持てないまま、いつまでもヘロイン中毒から抜けだせずにいた彼の前に突然現れた、野良猫のボブ。彼らは支え合いばがら困難を乗り越え、やがて“1人と1匹”の人生は大きく変わっていくことになり・・・。


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主人公ボブと原作者のジェームズが来日

映画でもボブ本人として主演している猫のボブと、その相棒であり原作者のジェームズが遂に来日!これはネコ好きの筆者としてはお話を伺わずにはいられません。というわけで今回ボブとジェームズにインタビューしてきました!

来日中のボブとジェームズにインタビュー

ボブについて

ボブと出会う前からネコは好きだったのですか?
元々好きだったんだ。小さい頃からずっと親がネコを飼っていて、いつも身近にネコの存在があったから。茶トラはとても頭が良いネコだと思うよ。
私もアメリカン・ショートヘアーを飼っているのですが、それぞれ性格が本当に違いますよね。
撮影用にカナダのバンクーバーから7匹のネコが来ていたんだけど、スタントはできてもボブらしい振る舞いを演じることはできなくて。その時にやっぱりボブは世界に1匹しかいないんだなってみんな改めて実感したんだ。

ボブちゃんはすごく頭が良いのですね。
撮影の時はまず僕の肩に乗せてから、ルーク(ジェームズ役の俳優さん)の肩に「行って」って誘導するんだ。雨の日に路上ライブをする時はギターの横まで降りてきて、僕がジャケットをかけてあげて雨をしのいだんだけど、ルークに乗っている時でも同じことをしてくれるようになったんだ。


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ジェームズさんのしつけの良さが伝わって来ます。
トレーニングというより、たくさん愛情を注いでいるんだよ。たくさんの愛情とたくさんの忍耐が必要。それとたくさんのおやつもね(笑)。今日も取材があるって言ったら、ここに座ってくれた。彼はスターなんだ。
本当におりこうさんですね!あれ、ボブちゃん眠そう(笑)。

さっきポスターにサインしてる時も、ずっと僕の仕事っぷりをチェックしていたからね(笑)。
スター猫になってからボブちゃんに変化はありましたか?
ちょっと天狗になったかな?(笑)なんていっても彼は家を買ったからね。まぁ、ローンは僕が払わされてるんだけど(笑)。イギリスから大英帝国勲章も貰ってるし、キャサリン妃とも会ってる。国会の上院に行ったこともあるよ。
左腕の手首にある、数字と肉球のタトゥーはどういった理由から入れたのですか?
これは一冊目の小説が出版された日にちで、しかも偶然誕生日だったんだ。そしてそれがベストセラーになった。そのお陰で日本という美しい国も楽しむことができている。彼はミラクルキャットなんだ。

もしボブちゃんがいなかったら、今頃どのような人生を送っていたと思いますか?
真逆の人生だったと思うよ。11年の歳月を共にしているし、今はボブがいない人生なんて想像できないんだ。彼と出会っていなかったら自分は生きていなかったかもしれないし、そういった意味で彼にはとても大きな借りがある。
人生を大きく変えてくれた、運命的な出会いだったのですね。映画の中にはボブが突然いなくなってしまうシーンがありましたが、その時、実際にはどんなお気持ちでしたか?
彼がいなくなった時は「帰ってきて欲しい」と天に願ったよ。公園や車の下までくまなく探しながら、2時間歩き回ったよ。すごく怖くて、体調も悪くなった。だけどいざ、当時泊まっていた場所に戻ると、「2時間何してたの?ずっと待ってたんだけど」みたいな顔で建物の入口にいたんだ!(笑)こっちは心が引き裂かれそうな思いだったのに!…あんなに恐ろしい2時間は経験したことがないよ。
今日明日の生活費に困っていたにも関わらず、ケガをしてしまったボブを病院に連れて行くシーンがありました。その時は既に家族のような絆が生まれていたのですか?
ボブが助けを必要としてたから、「自分はボブを助けられるんだ」と思ったし、「自分はお金がなくても何とかなるだろう、頑張れば良い」と思った。それより今ボブを治療しなかったら最悪の場合ボブは死んでしまうかもしれない。その時はまだ一緒に住むとは決めてなかったんだけど、彼には既に惚れていたんだろうね。

劇中できちんと去勢もされていましたよね。
シッ!あまり大声で言ったらダメだよ。ボブに聞こえちゃうから(笑)。
(笑)
それはチャリティーで無料だったんだ。これ以上野良猫を増やしてはいけないからね。

今回の来日について

ボブと来日するにあたって不安はありましたか?
心配はゼロだったね。綿密に計画してきたし、こっちに来てからの態勢もきちんと理解した上で来日したからね。他の国だったら実現できなかったかもしれないし、ストレスを感じてたかもしれないけど、日本は一番ストレスのない国だと思ってるよ。これまで食べたものの中で一番美味しい、お寿司や神戸牛も食べたしね!(笑)
そんな高級なお寿司やお肉は、私たちも食べたことないかもしれません(笑)。
日本のキャットフードもイギリスの物より凝っていて、ボブががっついて食べてるよ。このままだと太って帰ることになりそう(笑)。あとは、オススメされた築地にも行ってみたいと思っているよ。


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今回、初めて来日されたのですか?
初めてではあるんだけど、ずっと来たいと思ってたんだ。13歳ぐらいの頃から日本の文化や歴史、ジブリとかのキャラクターに魅了されていて、今回は夢が叶った気持ちだよ。
それは良かった!ずいぶん前から来日したいと思っていてくださったようですが、アニメがお好きなのですか?
アニメは好きだね。そうそう、アニメと言えばボブが主人公のアニメを製作中なんだ!最初はウェブシリーズで公開して、その後テレビで公開する予定だよ。年末までには公開されるんじゃないかな。
今回の来日で覚えた日本語などはありますか?
あまりないけど、「ありがとう」「どうもありがとう」「こんにちは」ぐらいかな。あと「乾杯」も(笑)。それから、「可愛い」と「怖い」で意味が違うのも知ってるよ。

映画への思い

ジェームズ役のルークが薬物治療で苦しんでいるシーンは、ルークの方から声をかけてきてくれて僕も演技指導をしたんだけど、自分でも見ているのが辛かったよ。でも「現実をみなさんに知ってもらいたい」っていう思いから、自分も立ち会わなければいけないと考えた。他の人にそんな苦しい経験をして欲しくはないからね。
なるほど。
映画はもちろん楽しんで欲しいけど、僕が経験したことをみなさんが経験しなくて済むようになったら嬉しいし、みなさんが知らない世界も描かれてるかもしれないから、そこから何か感じ取ってくれたらと思うよ。
ボブと出会って数々の夢を叶えてきたジェームズさんですが、今後何か挑戦してみたいことはありますか?
音楽は続けているし、本を3冊出しているんだけど、もう1冊ぐらい出したいと思ってるよ。
楽しみにしています!

特技のハイタッチも披露!

お得意のハイタッチを披露してくれたボブちゃん。この日は終始ご機嫌で、筆者にもハイタッチしてくれました。

遠路はるばるお疲れの中インタビューに応じてくれたボブちゃんに、猫用おやつのちゅ〜るをプレゼント!ちなみにボブちゃんは、黒毛和牛味が好きなのだそうです(笑)。

『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』は、8月26日(土)新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開!お楽しみに!

予告編動画


コムストック・グループ公式YouTubeチャンネルより

監督:ロジャー・スポティスウッド 『シックス・デイ』『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』『ターナー&フーチ/すてきな相棒』

製作総指揮:ポール・ブレット 『英国王のスピーチ』、ティム・スミス『英国王のスピーチ』
ダミアン・ジョーンズ『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』、ローラ・デイヴィソン『マニフィセント』

出演:ルーク・トレッダウェイ 『タイタンの戦い』『アタック・ザ・ブロック』、ジョアンヌ・フロガット『おみおくりの作法』『ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館』(TV)、ルタ・ゲドミンタス 『ストレイン 沈黙のエクリプス』(TV)、アンソニー・ヘッド 『チャタレイ夫人の恋人』『死にゆく者への祈り』

2016年/イギリス/英語/103分/
配給:コムストック・グループ 提供:テレビ東京、テレビ大阪、コムストック・グループ 

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