DCコミックの女性ヒーロー! 8月25日公開『ワンダーウーマン』ってどんな作品?

日本では2017年8月25日(金)に公開予定の映画『ワンダーウーマン』。すでに次回作の製作が決定しているほどの話題作です。

この作品は、バットマンやスーパーマンと並ぶDCコミックの人気キャラクター、ワンダーウーマンをモチーフにした映画です。アメリカをはじめ海外では絶大な人気を誇っているキャラクターですが、日本では彼女がいったい何者なのか知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は上映に先駆けて、ワンダーウーマンの魅力に迫ってみたいと思います。

ワンダーウーマン登場の裏側


(c) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
 
ワンダーウーマンがこの世に登場したのは1941年。第二次世界大戦のまっただ中でした。ワンダーウーマンの生みの親は、嘘発見器の開発者でもある心理学者のウィリアム・モールトン・マーストン。当時は「子どもに悪影響を与える」として非難されていたコミックを擁護した人物です。

当時のDCコミックといえば、スーパーマンやバットマンなど、主要キャラクターは男性がメインでした。そこでウィリアムの妻であるエリザベス・ホロウェイ・マーストンが女性のスーパーヒーローを作りだすことを勧め、妻公認の愛人関係を持っていたオリーブ・バーンがワンダーウーマンのモデルとなったようです。

コミック版ワンダーウーマン

ワンダーウーマンはDCコミックのジャスティスヒーロー(MARVELでいうアベンジャーズ)のメンバーです。

「ワンダーウーマン」とはアマゾン一族を代表する、最強の戦士に与えられる称号のこと。彼女の本名はダイアナといい、島を出て人間社会に溶け込むときはダイアナ・プリンスの名前を使用しています。故郷は、地図に載っていないパラダイス島(セミッシラと呼ばれることも)で、男性がおらず、神に愛されたアマゾン族の女性だけが住んでいます。ワンダーウーマンはアマゾン族の女王ヒッポリタの娘として泥から創られ、ギリシャの神々から超人的な力を与えられました(コミックのシリーズによって設定が異なります)。よって、すさまじい怪力と耐久力を持っており、超音速で飛行なんて荒業も可能なのです。
 

(c) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
 
さらに、女神から与えられたという装備にも注目したいところ。たとえば捕縛した者を従わせ、尋問に使えばウソをつくことができない「真実の投げ縄」や、銃弾すらもはじき雷を発する銀の腕輪、神すらも倒してしまう剣「ゴッド・キラー」など、人知を超えた性能を持つ道具が数々出てきます。
 

(c) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
 
冒頭でも説明した通り、海外では誰もが知る人気キャラクターで、様々な作品の中でモチーフとして取り上げられます。海外ドラマ『BONES』シーズン3の第5話「ハロウィーンの悪夢」では、主人公ボーンズがワンダーウーマンのコスプレをし、「最強の女性キャラクターは誰か」「もちろんワンダーウーマン」という掛け合いを見せるシーンもありました。2016年10月には、コミックのキャラクターでありながら、女性のための国連名誉大使に任命されたという経歴まであります。

原作となるコミックは複数人のライターが「ワンダーウーマン」というキャラクターを描いているため、同じ世界観や登場人物が出ていてもライターによって設定が少しずつ変わっています。ですから、パラレルワールドのように複数の世界が存在しているのです。例えば女性と婚約していたり、スーパーマンと付き合っていたり、バットマンといい雰囲気だったり、パートナーのトレバーがワンダーウーマンの息子というバージョンまで。2011年になると彼女はゼウスの娘という設定も加えられました。
 

(c) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

映画『ワンダーウーマン』


ワーナーブラザーズ公式YouTubeチャンネルより
 
ワンダーウーマンは、1974年から数回にわたって実写ドラマ化されてきました。特に2016年公開の『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』での活躍が記憶に新しいところではないでしょうか。
 

(c) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
 
今回の映画の物語はアメリカのパイロット、スティーブ・トレバーの操縦機が島の沖合で墜落し、ダイアナに救助されるところから始まります。時は第一次世界大戦中。トレバーは進行中の世界大戦について語り、ダイアナは世界を戦乱から救うため、ワンダーウーマンとして故郷を離れることになる・・・というストーリーです。

ワンダーウーマンを演じるのは、イスラエル出身のガル・ガドット。美しいだけではなく、イスラエル国防軍に入隊、兵士として2年間働いたという経歴を持つ人物です。軍隊仕込みの本格的な身のこなしやアクションシーンは要注目。また日本語吹き替えは甲斐田裕子、小野大輔、榊原良子、深見梨加というベテラン声優陣が担当することが決まっています。

銃弾の嵐や敵の攻撃をものともせず、窮地をひっくり返し道を切り開いていくワンダーウーマンの姿は、美しくてとてもクール。史上最強の美女ヒーローの姿をスクリーンでご覧いただけるのは2017年8月25日(金)からです。

公開情報
『ワンダーウーマン』
8月25日(金) 全国ロードショー 3D/2D/IMAX
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:wwws.warnerbros.co.jp/wonderwoman/