AP通信公式Instagramアカウント(@ap.images)より
8月21日、太陽と月が重なり完全に隠れる皆既日食が、99年ぶりにアメリカを横断する形で観測されました。西海岸はオレゴン州から東海岸のサウスカロライナ州まで14の州で観測され、世紀の天体ショーということで全米で大きな盛り上がりを見せました。
バージニア州シャーロッツビルで起きた白人至上主義らと反対派の衝突問題や、トランプ政権への不安など、難しい問題が山積みのアメリカで久しぶりの楽しい話題ということで、米メディアは、こぞって各地の観測会場からライブ中継を実施。
中でもCNNの看板キャスター、アンダーソン・クーパーが少年のような笑顔で中継をつなぐ映像がとても印象的で、こういう話題には普段うとい私もつられて1時ごろから窓の外を気にしながら仕事をしていました。
アンダーソン・クーパー公式Instagramアカウント(@andersoncooper)より
今回、ニューヨークで見ることが出来たのは太陽が三日月のように欠ける部分日食だったのですが、午後1時30分ごろから太陽が欠け始め、2時30分過ぎにはおよそ70%が欠けました。普段他人事には無関心なニューヨーカーたちも、今回ばかりは2時過ぎになるとオフィスから続々と外に出はじめ、観光客と共に日食を楽しんでいました。
ニュースでは、トランプ大統領が観賞用のメガネを掛けずに日食を見ている姿が報道されていましたが、ハリウッドセレブたちも様々な場所と方法で世紀の天体ショーを楽しんだ様子です。ニューヨーカーを代表するセレブ、『セックス・アンド・ザ・シティ』で知られるサラ・ジェシカ・パーカーは、サウス・キャロライナ州でボートの上から日食を楽しんだ模様。Instagramにその様子が一部始終上げられ、彼女ほど日食に興奮し感動した人は他にいないのでは?と話題になりました。
サラ・ジェシカ・パーカー公式Instagramアカウント(@sarahjessicaparker)より
レディ・ガガは、“私をあなたの惑星に連れて行って”というメッセージを手に書き、ビルの屋上からまるで宇宙と交信でもしているかのような写真をアップしていました。
レディー・ガガ公式Instagramアカウント(@ladygaga)より
数あるセレブ写真の中で私が最も気になったのが、『アナと雪の女王』や『バッド・ママ』で知られるクリスティン・ベル。ニューヨークの街角で、街の人たちと共に日食を楽しむ写真をアップ。写真を見てびっくり。実はこの場所、私が毎日通勤で通る場所なんです!こんな近くにクリスティン・ベルがいたなんて!と一人で興奮してしまいました。
彼女が写真と一緒に上げた文章もとても素敵。「みんなで観賞用のグラスをシェアしながら、NYの街角で日食を見ています。こんな世の中でもみんなで一緒に楽しめる事があったなんて!」
クリスティン・ベル公式Instagramアカウント(@kristenanniebell)より
人種差別問題など何かと不安な話題が多かった最近のアメリカで、この世紀のイベントに立ち会い、ニューヨークの人と一緒に感動を共有できて、私にとっても強く印象に残る日になりました。

Kay/NY在住TVコーディネーター&プロデューサー
日本のFOXチャンネルで約7年に渡りエンタメ情報番組のプロデューサーを経験した後、フリーランスに。現在はNYを拠点に活動中。アメリカのエンタメと美味しい食べ物をこよなく愛し、NYの最新情報を収集・探検する毎日を送っている。