10月に入り、キンモクセイの香りや鈴虫の鳴き声で秋の訪れを感じている方も多いかもしれません。しかし夏が過ぎ去ったとはいえ、日中はまだまだ日差しが強いこともあります。
汗をかく時期にはお化粧にも気を遣いますよね。秋であっても、油断して厚着をしてくるとべっとりと汗をかいてしまい、せっかくのメイクがいつの間にか台無しになったり・・・。いつでもパーフェクトな状態を保つためには、まずは化粧崩れの原因を知ることが大切。化粧崩れが起きるおもな原因は、汗、皮脂、乾燥の3つと言われています。汗や皮脂の分泌によって化粧が崩れてしまうことは想像ができますが、もともと乾燥肌であったり、エアコンなどで肌が乾燥していたりしても、うるおいを閉じ込めようと皮脂が過剰に分泌されてしまい、化粧が崩れやすくなってしまいます。皮脂の分泌が多いことで脂性肌と認識している人も、実は肌の内面が乾燥しているインナードライ肌の可能性があるのです。その場合、保湿を徹底的におこなうことが重要です。
化粧崩れを防ぐために、ベースメイク以前のスキンケアを見直しましょう。洗顔時にはぬるま湯を使うのが適切。皮脂が溶け出す温度は約30〜32℃と言われており、余分な皮脂を取り除き、肌に必要な皮脂を残すためにはそれくらいの温度がベストなのです。お湯に触れてみて、「少し冷たいかな」と感じるくらいで十分。ちょうど良い温度を把握したら、洗顔料をきめ細かく泡立てて優しく肌をなぞります。その後、先ほどと同じくらいの温度のお湯でしっかりと洗い流しましょう。
洗顔が終わった後は化粧水でたっぷりと保湿。ただしつけすぎるとベタつくことがあるので、Tゾーンには少なめに塗り、乾燥しやすいところには乳液を薄めに塗ることで水分が蒸発するのを防ぎます。毛穴の開きが気になる箇所は、収れん化粧水(毛穴や肌を引き締める効果を持つ化粧水)などを使ってからベースメイクをすれば、化粧崩れを防ぐことができます。
ベースメイクの際は化粧下地を塗布したあと、余分な油分をティッシュオフするか、ハンドプレスをして肌に下地をなじませてからファンデーションを塗ることで、ノリが良くなります。肌質にもよりますが、パウダーファンデを積極的に使用してファンデーションが汗などで流れてしまうのを軽減することもできます。カバー力が欲しい人は、リキッドファンデを薄く伸ばしパウダーを念入りにはたいておくなど、自分にあったベースメイクを見つけましょう。
海外で人気のメイクには「ベーキング」という手法がありますが、これはもともとドラァグクイーン(奇抜なファッションとメイクが特徴的なモデル)たちの間で当たり前におこなわれてきたもの。ファンデーションを塗ったあとに、大量のパウダーをはたき数分置いておきます。5分ほど放置したあと綺麗なブラシである程度のパウダーを払えば、ベーキングの完成。ファンデーションに含まれる余分な油分をパウダーが吸着し、肌と密着したベースメイクが出来あがるのです。
Huda Kattan公式Instagramアカウント(@hudabeauty)より
メイク終了後には、市販のメイク崩れ防止スプレーを吹きかけると長持ちします。うるおい成分が含まれているものを使用すればリフレッシュ効果も得られますから、お気に入りを見つけてみましょう。
秋が深まっていきますが、不意打ちの猛暑に化粧崩れを防いでいつでも完璧な表情をキープしましょう!まずはスキンケアを見直すだけで、状態がぐっと良くなりますよ!