もうすぐ今年の授賞式が開催!今さら聞けない「エミー賞って何?」

今年もアメリカテレビ界の最高峰と言われる、エミー賞の授賞式が開催されます。テレビ界のアカデミー賞とも呼べる栄冠をどの作品が手にするのか、今から楽しみな人も多いはず。

2017年で69回目ということで、70年近い歴史があるこちらの祭典。しかし、過去にどんな作品や出演者が受賞したのか、どれだけ権威ある賞なのか、知らないという方も多いのではないでしょうか。今年の授賞式をより楽しむために、開催前にエミー賞ついておさらいしておきましょう。
 

エミー賞の輝かしい歴史とは?

エミー賞とは、アメリカのテレビ番組やその番組制作関係者に贈られる栄誉ある賞です。映画の「アカデミー賞」、音楽の「グラミー賞」、演劇の「トニー賞」と並ぶアメリカエンターテイメント界を代表する祭典で、アメリカのみならず全世界から注目が集まります。授賞の対象部門は放送時間や作品のジャンルで細かく分けられており、プライムタイム(夜間)・エミー賞やデイタイム(昼間)・エミー賞、他にはスポーツ、ニュース、ドキュメンタリーなどに分類されてそれぞれ表彰されます。一般的に「エミー賞」と言われているのはプライムタイム・エミー賞のことなのです。

記念すべき第1回のエミー賞は、1949年1月25日にハリウッドで表彰式が開催されました。当時はロサンゼルス地方のみの放送でしたが、1955年以降はNBC放送で全米に流れ、現在はNBC、FOX、ABC、CBSのアメリカテレビ4局が毎年、交代で放送しています。

過去にはこんな作品や出演者が受賞


(c) 2017 Showtime Networks, Inc., a CBS Company. All rights reserved.
 
これまで作品賞を手にしたものには、5年連続作品賞を受賞して、エミー賞の歴代最多受賞を誇る『モダン・ファミリー』、4年連続作品賞受賞の『ザ・ホワイトハウス』や作品賞を連続で受賞した『HOMELAND』、人気ドラマシリーズの『セックス・アンド・ザ・シティ』『24-TWENTY FOUR-』『LOST』などがあります。

エミー賞をきっかけに注目を浴びた作品や俳優も多数なので、賞の影響力は絶大と言えます。日本でも人気が出た『スパイ大作戦』は、もともと打ち切り寸前だったところからエミー賞受賞を経て空前の大ヒット作品に。また、ブルース・ウィリスやトミー・リー・ジョーンズは、エミー賞をきっかけにハリウッドスターへの道が開けたと言われています。

今年のエミー賞の注目ポイントは?

最も注目が集まるドラマ部門では、アンソニー・ホプキンス主演の『ウエスト・ワールド』が作品賞や主演男優賞など最多22部門でノミネートされています。次いで18部門でのノミネートを受けているのが、初ノミネートとなる『ストレンジャー・シングス』。同作を含め5タイトルの初ノミネート作品があり、その中には第74回ゴールデン・グローブ賞で作品賞を受賞した『ザ・クラウン』も。

またドラマ以外では、NBCの長寿コメディ番組『サタデーナイト・ライブ』も、『ウエスト・ワールド』と同じ22部門ノミネートで注目を集めています。

毎年注目が集まる司会者の人選も見どころの一つ。過去にはブルース・ウィリスも務めている司会ですが、今年は人気コメディアンのスティーブン・コルベアに決定。今年の第69回エミー賞授賞式はロサンゼルスのマイクロソフト・シアターで行われます。
 


スティーブン・コルベア公式Instagramアカウント(@colbertlateshow)より
 
エミー賞の背景などを知ったうえで授賞式を見れば、ノミネート作品や出演者に対しての思い入れが深まるはず。あとはノミネート作品の内容もしっかりチェックしつつ、授賞式を待つばかりですね!

 
『第69回エミー賞 授賞式&ノミネート作品スペシャル』はFOXチャンネルにて2017年9月18日(月)午前9時~午後7時放送(詳細はこちら