人前でド派手に転んだって大丈夫!『セックス・アンド・ザ・シティ』キャリーから見習いたいこと

Yoshiko

1日最長18時間、海外ドラマを見続けたフリーランスライター。特に好きな映画・ドラマのジャンルはゾンビ、サスペンス、FBI&CIAもの。元ファッションバイヤーのスキルを活かし、ラブコメ系映画・ドラマに対しては画面に向かって辛辣な野次を飛ばしている。ヨガ、ボクシング、クロスフィット、サバイバルゲームが趣味の自称肉体派だが、自転車に乗れないばかりか泳げない。現在はダンサーとしても国内外で活動中。

Yoshiko の他の記事を見る

ドラマも映画も大人気の『セックス・アンド・ザ・シティ』。シリーズ全体を通して世界中の女性たちから支持されていますよね。その主人公キャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)は恋に翻弄されつつも、自分らしく正直に生きる女性ライターです。今回はそんなキャリーの印象的なエピソードから、彼女の魅力にせまります。

※本記事はネタバレになる部分もありますのでご注意ください

キャリーってどんな女性?


(c) 1998-2003 HBO and all related programs are the property of Home Box Office, inc.
 
『セックス・アンド・ザ・シティ』の主人公、キャリー・ブラッドショー。ニューヨークスターという新聞で、「SEX and the CITY」というコラムを執筆しているライターです。彼女がコラムにするネタは、自身や友人の恋愛、情事、ファッションなど、女としての生き方について。ハイヒールが大好きで、特に「Manolo Blahnik(マノロ・ブラニク)」の靴に目がありません。

歩きづらくてもお気に入りの靴を履いて、ニューヨークの街をきびきび歩くキャリーの姿はとってもクール。まさにパワフルで独立した“現代の女”。けれど恋をすればとことんのめり込み、「好きで好きでたまらない!」なんていう、ちょっぴり“痛い女”になってしまうことも多々。そんな彼女を取り囲むのがシャーロット・ヨーク(クリスティン・デイヴィス)、ミランダ・ホップス(シンシア・ニクソン)、サマンサ・ジョーンズ(キム・キャトラル)という3人の親友たち。

寂しい時でも笑いあえる仲間がいる


(c) 1998-2003 HBO and all related programs are the property of Home Box Office, inc.
 
キャリーが35歳の誕生日を迎えるシーズン4の第1話、タイトルは『独りぼっちのお姫様(The Agony And The Ex-Tacy)』。土曜の夜にデートする相手もおらず、シングル女の肩身の狭さをあらゆる場面で見せつけられるキャリー。そんな時に、サマンサが誕生会を開こうと言いだします。意気消沈しており、大勢で騒ぐ気にはならないキャリーに対して、「親友だけを集めたアットホームな会にする」と約束したサマンサ。

当日、予約したお店に一番乗りでやってきたキャリーは、独りでみんなを待ちます。ところが待てど暮らせど友人たちが来ない。隣のテーブルには、“25歳の”誕生日パーティーをして盛り上がる若者たち・・・。寂しい。信じられないくらい寂しい。目の前に並べられた人数分のディナーセットがむなしさを倍増させます。挙句の果てにはお店側から自分のバースデーケーキの代金を要求され、トボトボと家路についたのでした。帰ってみると「ゴメン遅れる」という友人たちからの大量の留守番電話が(キャリーは携帯電話を持っていません)。予約した店は時間的に無理なので「近くのカフェに集合しよう」というメッセージが入っていたものの、もう外に出る気持ちの余裕はなし。

なかば無理やり連れ出され、カフェで4人、静かに座って会話するシーン。友人たちが来られなかった事は仕方がない。ただなによりも、誕生日に祝ってくれるような男性がいないことが辛い・・・。シングルであることをつきつけられ、テンションだだ下がりのキャリーに、シャーロットが言ったのは「あなたには私たちがいる。男性は、ただ楽しむだけの相手だと思ってみない?」ということ。「もう35歳になっちゃった」とグズるキャリーにサマンサが「私なんて140歳よ」とギャグを飛ばして一件落着。

こういった大遅刻も珍しくない、かなり大味で生きている親友たちですが、キャリーを思う気持ちはとても深くて強いのです。キャリーが傷つくたびに抱きしめて優しさで包んでくれるシャーロット、ミランダ、サマンサ。大人になってもこういう女友達がいるって、心強いですよね。

豪快に転んでも立ち上がって歩き続ける


Amazon.co.jp
 
そんな彼女たちが暮らすニューヨークは流行の最先端をいく都市。世界中でもっとも華やかなコレクションを見ることができる街です。あるときキャリーは、ショービジネスに携わる友人から「ランウェイを歩かない?」と誘われます。ファッションが大好きな彼女からすれば夢のような話で、素直に飛び上がって喜びたいけれど、同時に働くのが理性。自分は背が低いから、モデルと同じランウェイを歩くなんて・・・でも歩きたい。ひょっとしたらハイブランドの洋服だってもらえるかもしれない。だけどやっぱり、「一般人とモデルの区別がついていない」なんて思われるんじゃないか・・・、葛藤があり、迷いに迷います。そんな彼女にサマンサが一喝、「他人なんかクソくらえよ。チャンスだわ」

迎えた当日。大好きなブランドのひとつ「Dolce & Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)」のドレスに身を包んだキャリーは、「やっぱりやめておけばよかった」「私ってキレイなの?」なんてモヤモヤしながら、友人たちが見守るランウェイに登場。緊張しつつも足を前に進めていると、大観衆が注目するなか、気持ちいいほど豪快に転んでしまうのです。会場全体が「嘘でしょ」という空気に包まれたことは言うまでもありません。世界でもトップクラスのファッショニスタたちに見られている。今この瞬間、私、世界一ダサい。そこでキャリーが考えたこと。
 

道は2つ。
逃げてモデルの私を葬り去るか。
傷だらけで立ち上がり歩き通すか。

 
キャリーが立ち上がったと同時に、親友たちがスタンディングオベーション!それにつられて会場全体が湧き立ちます。開き直って笑顔で歩き続けるキャリーは最高にかっこいいのです。この場面は何度見ても元気をもらえるシーンの一つ。すれ違うモデルとハイタッチまでしちゃう居直りっぷりに、あんた本当にファビュラスだ!と思わずにはいられません。

挑戦し続ける素晴らしさと、それを支えるもの

今までの経験から、失敗が頭をよぎり、新しいことへの挑戦をやめてしまったことはありませんか?正しい防衛本能かもしれないけれど、一歩踏み出してみればキャリーのように新しい感覚が芽生えるかもしれません。「思ったより、私って強いじゃん!」そんな風に思えるきっかけになるかも。そしてなにより、挑戦を後押ししてくれる親友たちの存在が素晴らしい!『セックス・アンド・ザ・シティ』を見るたびに、女友達っていいなと思えますよ。

『セックス・アンド・ザ・シティ』シーズン4はFOXクラシックにて、9月20日(水)の15:00~、16:30~、25:00~の予定で第1話から放送開始します(詳細はこちら)。