日本で2016年に公開された映画『オデッセイ』をご存じでしょうか?主人公の宇宙飛行士マーク・ワトニー(マット・デイモン)が、事故に遭い火星に取り残されてしまう物語です。次に有人機が火星にやって来るのは4年後。誰もが諦める絶望的な状況ですが、ワトニーはそんな状況でも明るいのです。自暴自棄にならずポジティブかつユニークに行動する彼を見ていると、自分が苦境に立たされているとき、思わず、彼ならどう乗り越えるだろうと考えてしまいます。そこで今回は、マーク・ワトニーという人物を通して、自分を見失わず苦難に立ち向かう方法をご紹介しましょう。
1. 何かに没頭する
食糧確保のため、ジャガイモ栽培を始めることにした主人公ワトニー。生きていく上で必要不可欠な行動だったのですが、彼は明るく「家庭菜園」と言い放ち、楽しみながら栽培にいそしむのです。ワトニーのように何かに没頭することができれば、いい意味で現実逃避できるかもしれません。そして心に余裕が生まれたときに、少しだけ現実と向き合えばいいのです。
2. 自分の知らないものにも手を出してみる
まっさらな大地が広がる火星で唯一あった娯楽品は、船長の残した「ディスコミュージック」。劇中では文句を言っていた主人公ですが、なんだかんだ言って結構気に入っちゃってます。自分が今まで手を出したことがないジャンルでも積極的に取り入れてみれば、新しい発見やアイディアにつながるかもしれませんよ。
3. 失敗も成功も全て記録に残す
劇中には、記録のためにビデオカメラを使うシーンがよく出てきます。見る人がいるかどうかも分からないのに、ワトニーはことあるごとに撮影していました。ビデオに向かって淡々と、ジョークを交えつつ喋っている姿はまるで、SNSに動画をアップしているような雰囲気。地球にいるあなたも、日々の何気ない出来事を記録に残してみてはどうでしょう。後になって見返せば客観的に自分というものを見つめ直すことが出来ますし、もし失敗を記録していれば、失敗した原因に気が付いたりヒントを得たりできるかもしれません。何より、ひとりで必死に戦っているという孤独感が紛れるでしょう。
4. 「自分ではない何か」を演じてみる
ワトニーは、自分に対してさまざまな例え方をしています。時には「宇宙海賊」そして「アイアンマン」など。自分を物語の主人公のように考えることで、どんな苦難にも前向きに取り組めるのかもしれません。ワトニーに限らず、誰もが人生という物語の主人公です。大胆に力強く、前向きにあなたの人生を描いてみてはいかがでしょうか。きっとワトニーのように困難な状況でも明るく立ち向かっていけるはずですよ。