アン・ハサウェイが世界を救う！？『シンクロナイズドモンスター』レビュー

2012年に公開された映画『レ・ミゼラブル』で第85回アカデミー賞助演女優賞、ゴールデングローブ賞最優秀助演女優賞、英国アカデミー賞助演女優賞など、数々の賞を総なめにしたアン・ハサウェイ。そんな彼女がダメダメな女性を演じる映画『シンクロナイズドモンスター』が、11月3日（金）に公開されます。

(c)2016 COLOSSAL MOVIE PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

人生の立て直しと世界の危機に挑む！アクションと女性からの共感を両立させた傑作エンターテインメント

これまでに『プラダを着た悪魔（2006年）』『マイ・インターン（2015年）』などでキャリアウーマンの主人公を演じ、世界中の働く女性から共感を集めてきたアンですが、彼女が今回演じたのはまったくのダメ人間、グロリア。2008年に公開された『レイチェルの結婚』以来、実に9年ぶりに落ちこぼれ役を演じています。

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グロリアは憧れの街ニューヨークで働いていましたが、失業してからは毎晩お酒に酔って大暴走する日々。そしてとうとう同棲していた彼氏のティム（ダン・スティーヴンス）に家を追い出されてしまいます。仕事も家も恋人も失ってしまったグロリアが向かった先は、自身が生まれ育った小さな田舎町。そこで幼なじみのオスカー（ジェイソン・サダイキス）と再会し、彼の営むバーで働くことに。

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新生活への第一歩を踏み出したグロリアですが、同時に全世界を揺るがすニュースが。それはなんと、韓国のソウルに巨大な怪獣が突如現れたというもの。世界中が怪獣に注目する中で、グロリアは怪獣が自分と同じ動きをすることに気づきます。

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怪獣がなぜ現れ、なぜ自分とシンクロしているのか定かではないものの、酔った勢いで怪獣として世界を混乱させてしまっていたグロリア。彼女は強い罪悪感を抱き、今度は世界を救うために動き始めます。

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一見すると非現実的な内容に思える本作ですが、これはダメ人間だったグロリアが酒浸りの負け犬人生を克服し、成長していく姿を描いた物語。彼女が内省して行動を改めていく姿は『プラダを着た悪魔』のアンドレアを想起させるものがあります。

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「怪獣の出現」という衝撃的な展開。そこから自らの過ちに気づいたグロリアの葛藤っぷりは、思わず応援したくなってしまうはず。アン自身がプロデューサーとして製作総指揮に携わっており、「最も自分らしいキャラクター」を演じたと語っています。グロリアのちょっとおバカだけど一生懸命な姿は、またしても多くの女性を魅了すること間違いなしです。

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果たして怪獣はグロリアにとっての何だったのか・・・？何のために現れたのか・・・？怪獣の戦いだけに注目するとSFアクションコメディーのようにも思えますが、幼なじみのオスカー、元彼のティムなどとの込みいった人間関係、そしてグロリアの生活の立て直しも重要なテーマ。コミカルな要素は散りばめられているものの、シリアスでドラマ性のあるストーリーが展開されており、良い意味で予想を裏切られるはずです。大味な怪獣映画が苦手という人にもおすすめできるセカイ系バトルエンターテインメント、ぜひ劇場でご覧ください！

予告編動画

Albatrosmovie YouTUbeチャンネルより

映画『シンクロナイズドモンスター』は11/3（金）より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次ロードショー！（公式サイトはこちら）。