凶悪犯に正義のリベンジ!ニコラス・ケイジ最新作『ヴェンジェンス』レビュー

JALEE編集部

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日本でも人気が高いハリウッドスター、ニコラス・ケイジが主演を務めるアクション映画『ヴェンジェンス』が9月23日(土)公開になりました!『特捜刑事マイアミ・バイス』で脚光を浴びたドン・ジョンソンや、『ペイバック』『ゲーム』のベテラン女優デボラ・カーラ・アンガーなど、実力派キャストが多数出演する大作です。今回ニコラスは刑事でありながら、同時に法で裁くことができない悪を成敗する正義の処刑人を演じています。
 

(c)2017 DETECTIVE AND THE GIRL PROODUCTIONS, LLC All Rights Reserved.
 

【作品概要】
法で裁けぬ悪を撃て―。湾岸戦争の英雄であり、退役後は刑事として働くジョン。とある事件で長年の相棒を亡くし、失意の日々を過ごしていた彼は、ある日訪れたバーでティーナという女性と出会う。シングルマザーとして懸命に生きる彼女と触れ合う内に生きる気力を取り戻していくジョンだったが、そんな彼を突然悲劇が襲う。ティーナが愛娘の目の前で町のチンピラたちにレイプされてしまったのだ。ジョンはすぐさま犯人たちを逮捕するも、彼らは金にものを言わせて雇った敏腕弁護士の力で無罪を勝ち取り、逆にティーナと家族を激しく中傷する。法で裁けぬ悪に怒りを爆発させたジョンは、犯人たちに自らの手で制裁を加えることを決意するが・・・。

 

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息もつかせぬ展開と苦悩、そして新たな才能に注目

今回ニコラスが演じるのは単なる復讐者ではなく、法で裁くことのできない悪人たちを成敗するという立場。悲しみや悔しさ、罪のない母娘を苦しめる犯人たちへの怒り、同時にティーナや娘ベシーへの熱い思いが伝わってくる名演です。
 

(c)2017 DETECTIVE AND THE GIRL PROODUCTIONS, LLC All Rights Reserved.
 
湾岸戦争の元英雄で、現在は刑事として働くも長年の相棒を亡くして失意の毎日を過ごしていたジョン。シングルマザーだけど明るく積極的な性格のティーナと出会ったことで、ニコラスの気持ちに大きな変化が起きたことがうかがえます。
 

(c)2017 DETECTIVE AND THE GIRL PROODUCTIONS, LLC All Rights Reserved.
 
そして今回筆者が注目したのは、本作においてもうひとりのヒーローとも呼べるであろう娘ベシー役を演じたタリタ・ベイトマン。タリタは『フィフス・ウェイブ』や『メン・イン・キャット』などの出演で話題となっている子役のひとりです。暴行されてしまった母親を子供ながらに一生懸命支えるその演技には、姿は違えど、かの名作『レオン』のマチルダ役を演じたナタリー・ポートマンが重なります。子供だということを忘れてしまうくらい頼もしく、大人顔負けの熱演に筆者も思わず目を奪われてしまいました。
 

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シングルマザーとしてひとりで娘を育てるティーナの苦しみ、そして母親が暴行されている姿を目撃してしまったベシーの衝撃が鮮明に描かれており、法の力でどうすることもできない悲惨な事件について考えさせられる本作。母親の苦しみを感じとったベシーが、自分の感情を隠して一生懸命明るく振る舞い、母親を支え続ける姿には胸が熱くなります。
 

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非常にテンポが良く、終始飽きることなく夢中で見ることができました。常に次の展開が気になる骨太なストーリー構成となっており、アクションが好きではない方にもオススメです!

予告編動画


Klockworx VOD公式YouTubeチャンネルより
 

【キャスト】
ニコラス・ケイジ『ナショナル・トレジャー』『キック・アス』
アンナ・ハッチソン『キャビン』
ドン・ジョンソン『ジャンゴ 繋がれざる者』
デボラ・カーラ・アンガー『ゲーム』『ペイバック』
タリタ・ベイトマン『フィフス・ウェイブ』
ジョシュア・ミケル『エクストラクション』
マイケル・パパジョン『ナイトクローラー』

【スタッフ】
監督:ジョニー・マーティン
脚本:ジョン・マンキーウィッツ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」
音楽:フレデリック・ウィードマン

2017年/アメリカ/英語/カラー/ビスタ/デジタル上映/DCP5.1ch/99分/字幕翻訳:中沢志乃
原題:Vengeance: A Love Story/レイティング:G
配給:クロックワークス /協力:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

2017年9月30日(土)より 新宿バルト9ほか 全国ロードショー。公式サイトはこちら