From LA:健康志向の強いロサンゼルスに、スイーツの名店が続々進出!

炭水化物と砂糖は、ヘルスコンシャスなL.A.で大きな敵…だったはずなのに、なぜか最近、東海岸のグルメスイーツが続けて進出し、歓迎されている。ひとつは、クロワッサン生地のドーナツ“クロナッツ”(写真上)で知られるドミニク・アンセル。ニューヨークのソーホーにあるオリジナル店は小さいが、アウトドア型ショッピングモール、ザ・グローヴの噴水の目の前にオープンしたこのL.A.店は、2階建てで、外のテーブル席もある大規模なものだ。2階は、カリフォルニアの食材を使った本格的フレンチレストラン。現在はディナーのみ営業している。1階はベーカリーで、スイーツのお持ち帰りのほか、コーヒーや抹茶ラテ、アボカドトースト、キッシュ、サラダなどを注文できる。

 

ドミニク・アンセルの新商品「カリフォルニアロール」
住所:189 The Grove Drive Los Angeles, CA 90036

 
看板商品はもちろんクロナッツだが、“カリフォルニアロール”“Paris-L.A.”など、L.A.店ならではの新アイテムも人気だ。ご存知のとおり、本来、カリフォルニアロールとは、アボカドと蟹の巻き寿司なのだが、この店のそれは、アボカドムース、バニラライムムース、オリーブオイルのビスケットで作ったカラフルなスイーツ。横にオレンジのモチーフがついているのも、カリフォルニアらしい。
ドミニク・アンセルのグランドオープニングと同じ昨年11月には、別のショッピングモール、ウエストフェルド・センチュリーシティに、イータリーもオープンした。これまで、アメリカにはニューヨークにしかなく、L.A.店の話が数年前に出てからというもの、L.A.のグルメは、オープニングを今か今かと心待ちにしていたのだ。イータリーはイタリアの食を幅広く扱うものでスイーツ専門ではないが、ここのジェラートやカンノーリにも、特ににオープン当時は行列ができている。

 

L.A.初出店となったイータリー前にできた行列
住所:10250 Santa Monica Blvd, Los Angeles, CA 90067

 
そして春には、メルローズ通りにミルク・バーがオープン予定だ。アメリカで最高のスイーツショップとも呼ばれるミルク・バーは、ニューヨークのレストラン、モモフクの系列。L.A.店は、9軒あるニューヨーク店よりずっと広いスペースで、ショップ、ベーカリーのほか、クッキング教室の部屋も作るらしい。クッキー、ケーキ、パイなど幅広く揃うが、ここの名物はソフトクリーム。コーンフレークを混ぜたもので、シリアルを食べ終わった後、お皿の最後に残ったミルクのような味がするのが特徴だ。

 


アメリカ最高のスイーツ店と名高いミルク・バーの名物ソフトクリーム
住所:7150 Melrose Ave, Los Angeles, CA 90046

 
 地元組も、負けていない。オーガニックのミルク、卵、新鮮なフルーツを使ったブレントウッド地区発のアイスクリームショップ、スウィート・ローズ・クリーメリーは、すでに5店舗を持つまでに成長。パフェやアイスクリームサンドイッチ、アイスクリームケーキで有名なビバリー通りのミルクも、シルバーレイク地区に2軒目をオープンしている。
 太りたくないから、毎日は食べない。そのかわり、食べるのならばとびきり美味しいものを。甘いものをやめられないハリウッドでは、それが現実的で新しい常識なのだ。

 

猿渡由紀/L.A.在住映画ジャーナリスト

神戸市出身。上智大学文学部新聞学科卒。女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場レポート記事、ハリウッド事情のコラムを、日本のメディアに寄稿。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。