From NY:オスカーの次はトニー賞!今年注目のブロードウェイ作品をご紹介

昨年までの人気作品は、今もチケット入手困難なものばかり

第90回アカデミー賞授賞式も無事に終わり、落ち着きを取り戻したアメリカ・エンタメ業界ですがニューヨークでは、6月10日のトニー賞に向けて年末から3月にかけ多くの新作ミュージカルがスタートし始めました。ブロードウェイは、日本のミュージカルのシステムとはかなり異なり「オペラ座の怪人」の様に約30年に渡りずっと上演しているものもあれば、大々的に宣伝しても評判が悪いものは、すぐに終わってしまいます。

 


Dear Evan Hansen公式Instagram(@dearevanhansen)より

 
2017年に最も注目を集めたミュージカルは、前回のトニー賞で作品賞ほか6部門に輝いた「ディア・エヴァン・ハンセン」。対人コミュニケーション障害を抱える高校生がSNSを通じて有名人になってしまう、現代に生きる青年の内面を描いた作品。「レント」など数々のブロードウェイ作品を手がけた実力派の演出家マイケル・グライフが演出を担当し、主演のベン・プラットはこの作品で一躍時の人になりました。そして、現在ブロードウェイで最もチケットが入手困難なのが2015年に上演以来、トニー賞11部門受賞した「ハミルトン」。地方公演やロンドン公演が行われているにも関わらず、未だに根強い人気でチケットは入手困難な上に、かなりの高値で取引されています。

 

NO DAY BUT SNOW DAY! All Broadway shows are scheduled to go on as scheduled today. || 📷: @emiliomk

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Broadway.com公式Instagram(@calvinklein)より
人気作「ハミルトン」の劇場には、雪の日にも行列が並ぶ

2018年のブロードウェイは、映画原作の作品に注目

一昨年、昨年とオリジナル作品が注目を集めたブロードウェイですが、2018年は映画が原作の作品が多く公演される予定です。中でも注目を集めているのが、「FROZEN〜アナと雪の女王」。「ライオンキング」や「アラジン」などディズニー作品はミュージカル化されてもエンターテインメント性が強く、人気が高いこともあり前評判が非常に良いです。「FROZEN〜アナと雪の女王」も舞台装置やプロジェクターの映像による演出が圧巻で素晴らしいんだとか。衣装も素敵で、映画の世界観がどの様に演出されているのか気になります。そして、今年はミュージカル「ハリーポッターと呪いの子」もブロードウェイで公演されます。こちらは2016年にロンドンで初演。イギリスのトニー賞とも言われるローレンス・オリヴィエ賞を受賞した7名のオリジナルキャストに加え、ブロードウェイ用にセットもより一層パワーアップして登場するということで注目を集めています。

 

A PSA from Janis: Don’t be fooled by the pink.

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Mean Girls Broadway公式Instagram(@meangirlsbway)より

 
私が個人的に最も注目している作品は「Mean Girls」。2004年に全米公開された映画『ミーン・ガールズ』のブロードウェイ版。リンジー・ローハンが主演をつとめた映画版は、アメリカの女子高生の友人間のいざこざが面白おかしく描かれていて大ヒットしました。映画で脚本を務めた、コメディアンのティナ・フェイが、ミュージカル版の脚本も担当するとあってかなり期待大。映画から10年以上経った今、現在の女子高生像がどんな風に反映されるのか楽しみです。この他にも、1956年ブロードウェイ初演のミュージカル「マイ・フェア・レディ」がリバイバル版として25年ぶりにブロードウェイに戻ってくる他、「ローマの休日」や「キング・コング」のミュージカル版の公演が決まっています。これからトニー賞に向けて、まだまだ注目作品が出てくるとは言え、2018年現在のラインアップを見ると旅行者でも気軽に楽しめそうな、わかりやすくエンターテインメント性の高い作品が人気になりそうです。

 

Kay/NY在住TVコーディネーター&プロデューサー

日本のFOXチャンネルで約7年に渡りエンタメ情報番組のプロデューサーを経験した後、フリーランスに。現在はNYを拠点に活動中。アメリカのエンタメと美味しい食べ物をこよなく愛し、NYの最新情報を収集・探検する毎日を送っている。