From NY:ポップでかわいくて美味しい!NYではアイスクリーム旋風が止まらない

アメリカの夏の風物詩といえば、アイスクリームトラックだ。暑いな、冷たいものが食べたいなと思っていると、人の心を読んでいるかのように、軽快な音楽に乗せてアイスクリームトラックがやって来る。味はかなり大味で、私は買った後に毎回少し後悔しながら食べるのだが、アメリカ人はみんな美味しそうに食べている。そう!アメリカ人は本当にアイスクリームが大好きなのだ。

 

美味しいだけでは売れない!インスタ映えアイスクリームに注目

しばらく前にニューヨークでMuseum of Ice Creamというインスタ映えのためだけに作られたかのようなミュージアムが人気を集めていた。期間限定で移動式のこのミュージアムは、現在はサンフランシスコで開催しているのだが、ニューヨークでは、そのミュージアムが作ったアイスクリーム屋さんのTHE PINT SHOPが先日オープンして連日長蛇の列を作っている。チェリーやバナナ、スプリンクル(トッピング用の小さくてカラフルな砂糖菓子)のフレーバーのアイスクリームを買えるのに加えて、アイスクリーム関連グッズやインスタ映えするスポットを作り、店内はアイスクリームを買う人よりも写真を撮っている人で賑わっている。

 

8月末までの限定ショップ、THE PINT SHOPではインスタ映えスポットが大人気!

THE PINT SHOP
https://www.museumoficecream.com/pint-shop
459 W. 14th Street New York, NY 10014

 
世界中どこでもそうなって来ているのだとは思うが、ニューヨークでもインスタ映えする商品は、それだけで大ヒットする傾向にある。例えば、TAIYAKI NYCは口を空けたたい焼きの中に抹茶などのソフトクリームを入れて、その上にスプリンクルなどをかけてサービスしている。個人的には、味は大したことないなと思ったが、写真にするとやはり可愛い。Soft Swerve Ice Creamは、Ube (紫芋)味のソフトクリームが大人気だ。それにシリアルやカラフルなマシュマロなどを加え、さらにポップで可愛くカスタマイズすることができる。ここは、色もかわいくて味もなかなか美味しかった。

 

お酒やサフラン、ピクルス味のアイスも!?NYでは、差別化がここまで来ている!

世界中の美味しいものを食べることが出来るニューヨークでは、写真映えだけではブームは、そう長くは続かない。味と見た目両方を兼ね備えたお店は、常に長蛇の列が出来ている。2015年にココナッツ・アッシュという真っ黒なアイスクリームを発表したMorgenstern’s Finest Ice Creamは、味の良さから未だに行列が途絶えない。アイスクリームの上にケーキやクッキーを乗せることが出来るIce&Viceも味がいいと評判のアイスクリーム屋だ。フレイバーの素材にもこだわっていて、ベトナムコーヒーやお茶っぱなどを使ったフレイバーもある。中には、アルコールで作ったアイスクリームなども置いていて、大人が楽しめるアイスクリーム屋さんだ。

 

筆者お気に入りのOOddFellows Ice Cream Co.では、一味変わったフレーバーが大人気!

OddFellows Ice Cream Co.
https://www.oddfellowsnyc.com/
175 Kent Ave, Brooklyn, NY 11249
TEL:347-599-0556

最近、私が気に入っているアイスクリーム屋は、OddFellows Ice Cream Co.というアイスクリーム屋さんだ。日によってフレーバーが変わるのだが、サフランとパッションフルーツを混ぜてナッツを加えたフレーバーだったり、リコッタチーズとプラムとタイムを混ぜた味だったりとユニークで大人が楽しめる味を毎回発見することが出来る。お店もシンプルだが可愛らしくて居心地がいい。ユニークなフレーバーと言えば、この前ピクルスで作ったソフトクリームを食べた。Lucky Pickle Dumping Co.という中華料理屋で出しているソフトクリームだ。一口目はピクルス特有の酸っぱさが口の中に広がり、一瞬戸惑うのだが、二口目になると美味しく感じ、やみつきになる味だった。すごくサッパリしていて、脂っこい中華料理を食べた後にはピッタリの一品だった。

7月15日はナショナル・アイスクリーム・デー。ニューヨークではそれに合わせて、街で評判のアイスクリームを一度に味わうことのできる、アイスクリームフェスティバルが行われた。この街で、次はどんなアイスクリームに出会えるか楽しみだ。

 

Kay/NY在住TVコーディネーター&プロデューサー

日本のFOXチャンネルで約7年に渡りエンタメ情報番組のプロデューサーを経験した後、フリーランスに。現在はNYを拠点に活動中。アメリカのエンタメと美味しい食べ物をこよなく愛し、NYの最新情報を収集・探検する毎日を送っている。