From LA:人気俳優の子供たちが今、続々と映画やドラマに出演して話題に

 カーク・ダグラスとマイケル・ダグラス。ドナルド・サザーランドとキーファー・サザーランド(写真上)。イングリッド・バーグマンとイザベラ・ロッセリーニ。ジェーン・バーキンとシャルロット・ゲンズブール。アメリカ、ヨーロッパ、そして日本でも、映画界には昔から二世俳優が多数存在してきた。最近もまた、新世代の二世俳優がハリウッドのスクリーンを賑わすようになっている。

今最も脚光を浴びているのは、あのオスカー俳優の息子

 中でも最も話題を集めているのは、ジョン・デビッド・ワシントン。これまでもHBOのドラマ「Ballers/ボウラーズ」に出ていたのだが、彼がデンゼル・ワシントンの長男だと多くの人が知ることになったのは、先週末アメリカ公開となったスパイク・リーの映画「ブラッククランズマン」(日本公開日未定)である。ポスターのど真ん中にひとりたたずんでいる黒人青年が、彼だ。
 白人至上主義の秘密結社KKKに潜入した警察官、ロン・ストールワースを主人公に描かれた映画で、ロン本人は自分の話が映画化されるにあたり「君を演じる俳優は誰がいいか」と聞かれて、年齢が違いすぎるとわかっていながら、「デンゼル・ワシントン」と答えたという。ストールワースはこの時、デンゼルに息子がいることも知らなかったそうだが、ジョン・デビッドの演技力と仕事熱心さには感心させられっぱなしだったと、アメリカのメディアに対して絶賛している。批評家からの評価も、非常に高い。

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「ブラッククランズマン」公式Instagram(@blackkklansman)より主役のジョン・デビッド・ワシントン

ハリウッドには、サラブレッド二世俳優がこんなにたくさん!

 今年はまた、クリント・イーストウッドの息子スコット・イーストウッドが「パシフィック・リム:アップライジング」(日本公開2018年4月)、アーノルド・シュワルツェネッガーの息子パトリック・シュワルツェネッガーが「ミッドナイト・サン/タイヨウのうた」(日本公開2018年5月)に出演した。ふたりとも、名前を聞かずとも誰の息子かわかるほど、顔からしてそっくりだ。小さな役ながら、日本で6月に公開された「デッドプール2」には、ステラン・スカルスガルドの息子ビル・スカルスガルドが出ている。ビルにブレイクを与えたのは昨年の爆発的ヒット作「IT/イット“それ”が見えたら、終わり。」だったのだが、あの映画で彼はピエロの特殊メイクをしていたので、あれがステランの息子だと、ぱっと見でわかる人はほとんどいなかったのではないだろうか。もちろん、ビルの兄アレクサンダーも、すでにハリウッドで大活躍している。「ターザン:REBORN」(日本公開2016年7月)にも主演したアレクサンダーは、昨年、HBOのドラマ「ビッグ・リトル・ライズ」でエミーを受賞した。テレビといえば、トム・ハンクスの息子コリン・ハンクスは、コメディ番組「Life in Pieces」にレギュラー出演中だ。

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「ミッドナイト・サン/タイヨウのうた」公式Instagram(@midnight.taiyou)より。主演のパトリック・シュワルツェネッガーはイケメンとしても話題!

 日本では10月5日公開の「フィフティ・シェイズ・フリード」に主演するダコタ・ジョンソンは、メラニー・グリフィスとドン・ジョンソンの娘。彼女はまた今月末のヴェネツィア映画祭で世界プレミアされるリメイク版「サスペリア」にも出演する。さらに、最近は、メル・ギブソンの7人の子供のうちのひとりマイロ・ギブソンが俳優デビューをしている。父の監督作「ハクソー・リッジ」に小さな役で出演した彼は、現在、ローレンス・フィッシュバーンと共演する映画「Brother’s Keeper」を撮影中だ。
 これらのうちの中から、父や母を超える大物は登場するのだろうか。まだ先が長い彼らの、今後の活躍が実に楽しみである。

 

猿渡由紀/L.A.在住映画ジャーナリスト

神戸市出身。上智大学文学部新聞学科卒。女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場レポート記事、ハリウッド事情のコラムを、日本のメディアに寄稿。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。