『プリズン・ブレイク』人気爆発の裏で… 自殺まで考えたウェントワース・ミラーの苦しみ

JALEE編集部

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インターネットの笑い者に

意図せずに人を傷つけてしまった経験は多くの人にあるもの。特にインターネット上では、このような意図せぬ中傷が頻繁に起こります。

ある写真が”笑えるもの”として扱われる時、その写真に写る人や物が置かれている状況や文脈は無視されることがあります。例えば、悲しむ人が写った写真も、笑いを誘う吹き出しを付けてしまえば一瞬でただの”オモシロ画像”に。そんな”オモシロ画像”がインターネット上で大きく拡散することもあります。『プリズン・ブレイク』で名を馳せたウェントワース・ミラーも、その被害者です。

遡ること1年前。ウェントワースさんはFacebookで、『プリズン・ブレイク』時代の自分の姿とその後の体重が増えた自分の姿を並べた画像を見かけます。画像とともに投稿されたコメントも明らかに彼を笑い者に仕立てる内容です。

10万を超える人が、投稿に対して「いいね!」を送りました。しかし「自分はたかが1つの『いいね!』」と思って投稿に対して反応した10万人の方は、意図せぬところでウェントワースさんを苦しめていたのです。

ウェントワースさんは声を上げます。


ウェントワース・ミラー公式Facebookアカウントより

以下、投稿より抜粋。

  • 今日、インターネットの笑い者にされている僕の画像を見つけた。初めてのことではない。でも今回のものはこれまでよりも規模が大きい
  • 僕は子どもの頃からうつ病と戦ってきた。それは時間、機会、人間関係を犠牲にした戦いだ。何時間もの眠れない夜もあった
  • 2010年(『プリズン・ブレイク』出演後の役者活動が半休止状態だった頃)、人生のどん底にいた僕はあらゆる方面からの安心、安楽、気晴らしを求めていた。そして食べ物の力を借りたのだ。何でもよかった。薬物でもアルコールでもセックスでも。しかし食事が唯一楽しみにできる存在だった。乗り切るために頼ったのだ
  • 心の健康のために戦っていた2010年… この件(当該画像やそれに対して母親が口にした心配の言葉)は辛い追い討ちだった

日本語訳:編集部

背景を知っていれば、目にした誰もがウェントワースさんを心配するであろう彼の見違えた姿。しかし多くの人は、ウェントワースさんが置かれていた苦しい状況について何も知らないまま、目の前に流れてきた彼の「ビフォー&アフター」を”オモシロ画像”とみなしたのです。そして、その画像に対して10万人以上が軽い気持ちで「いいね!」を送りました。彼らは、その軽い気持ちがウェントワースさんを傷つける結果になるとは思っていなかったでしょう。

画像を投稿したFacebookページは後日、ウェントワースさんに向けての謝罪を投稿しています。

 

ゲイ公表までの道

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プリズン・ブレイク公式Instagramアカウント(@prisonbreak)より

ゲイであることを2013年に公表したウェントワースさんですが、そこまでの道のりは辛いものでした。自分のセクシュアル・アイデンティティーを隠し続けることに我慢できず、自殺未遂を図ったこともあります。

彼は、同年シアトルで開催された「人権キャンペーン夕食会(The Human Rights Campaign Dinner)」に登壇し、自分の過去に言及。「TMZ」が入手した動画の中で、こう語ります。

「僕の最初に自殺未遂を図ったのは15歳の時だった。家族が出かける週末を待って、家に1人っきりになった時、僕はケース1つ分の薬を飲み込んだ」

また『プリズン・ブレイク』出演後に何度か公表する機会があったものの公表を避けた理由について…

「やっとの思いで掴み取ったキャリアや自分自身にどんな影響があるか考えると、僕は恐怖に包まれた」

『プリズン・ブレイク』の成功で華やかなイメージを持たれがちなウェントワースさん。しかし、誰にも助けを求めることができずに苦しんでいたのです。

普段の何気ないSNSでのポストや行為がどこかの誰かを傷付けていないか?ウェントワースさんの経験に考えさせられます。

 

 


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プリズン・ブレイク シーズン5

死んだはずの主人公マイケルが、実は生きていた…!?驚愕の展開から始まる史上最強の脱獄劇「プリズン・ブレイク」のシーズン5!亡きマイケルのことを想いながら、彼の残していった息子と暮らしていたサラの手元に渡ったある一枚の写真。それは、マイケルが今も生存し、中東イエメンの刑務所に服役しているかもしれないという紛れもない証拠だった…。マイケルを救い出すため、フォックス・リバー州立刑務所の脱獄囚であるスクレ、ティーバッグ、シーノート、そして兄リンカーンが手を組み、国を越えた過去最大の脱獄計画が始まる…!

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